Amazon | 【第2類医薬品】「クラシエ」漢方乙字湯エキス錠 180錠
乙字湯は、軽症の痔核の疼痛、痔出血、肛門裂傷、初期で軽症の脱肛に用いられますが、少量の大黄を含むため、服用後に腹痛を伴う下痢を起こす方には不向きとされています。もしも、便秘が強い場合には、大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)や麻子仁丸(ましにんがん)などの処方を併用するとよいでしょう。
エキス製剤として、一般用漢方製剤にもありますので、ドラッグストアなどで確認してみて下さい。
さて、しばらく間が空いていました漢方処方解説ですが、今回は少し変わった処方をご紹介します。乙字湯(おつじとう)という処方です。この処方は、痔疾の漢方薬として知られており、痔核および脱肛に用いるとされています。日本薬局方における漢方エキスにも収載されていますから、意外にもニーズのある処方ではないでしょうか。本処方は、本邦で創生された処方で、原南陽(はら なんよう)の自家蔵の秘方58処方の中の第2号処方であると伝えられており、「2番目」という意味で、「乙」の名がついていると考えられています。
コロナ禍により、リモートワークが多く、座って仕事をする中で、肛門や直腸下部での血流が悪くなって発症することもあるのではないかと思います。そんなときには、乙字湯をお試しになってはいかがでしょうか。
「JPS乙字湯エキス錠N」は、ドラッグストアで買えるジェーピーエス製薬の漢方薬です。
この処方は、軽度の痔疾の疼痛、出血、肛門裂傷のほか、初期の脱肛にも用いられます。主に体力中等度のものに用いる処方ですが、大黄を含むので、服用後に腹痛を伴う下痢を呈する場合は適応外とされています。ただし、下痢をする病気で繰り返し下痢をする中で生じた脱肛には有効であるとも言われており、大黄の配合についてはそんなに神経質にならなくてもいいように思います。また、肛門周辺の湿疹や痒み、女性の外陰部の湿疹や掻痒症(痛痒いもの)にも有効だとされています。痔疾に有用な漢方薬としては、外用剤である紫雲膏もあります。乙字湯の内服に加えて、紫雲膏を併用することもあるようで、適宜使用すべしとあります。
成人1日の服用量12錠(1錠380mg)中
乙字湯エキス(3/5量)…2,520mg
〔トウキ3.6g、サイコ3.0g、オウゴン1.8g、カンゾウ1.2g、ショウマ0.9g、ダイオウ0.6gより抽出。〕
添加物として、セルロース、二酸化ケイ素、クロスCMC-Na、クロスポビドン、ステアリン酸Mgを含有する。
(成分に関連する注意)
本剤は天然物(生薬)のエキスを用いていますので、錠剤の色が多少異なることがあります。
「乙字湯」は、江戸時代の医学者である原南陽(はらなんよう)が記した「叢桂亭医事小言(そうけいていいじしょうげん)」に収載されている薬方で、「痔疾」(ぢ)専門の漢方処方として創製されました。その後、同じく江戸時代の医学者である浅田宗伯(あさだそうはく)によって加減が行われ、今日でも広く使用されている薬方です。いぼ痔、きれ痔、便秘に効果があります。また、穏やかな排便作用により、便通を整えます。
漢方では、痔は血液循環が悪くなった状態「瘀血(おけつ)」が肛門にあらわれた状態と考えられてます。「瘀血」が起こる原因はさまざまですが、冷えや便秘なども原因となります。
「乙字湯」は血液循環を良くして傷の治りを早め、うっ血をとるとともに腫れを抑えます。また、便の通りを良くして、排便時の痛みや圧迫をやわらげます。
痔には肛門付近のうっ血によって起こるいぼ痔、硬い便が肛門粘膜を傷つけることによって起こる切れ痔など、様々な種類があります。
乙字湯は排便を促し、便秘を改善することで硬い便による肛門への負担を緩和し、患部の炎症を抑えることで切れ痔を改善します。また、肛門付近のうっ血による腫れも改善するため、いぼ痔の治療にも効果が期待できます。
【第2類医薬品】ツムラ漢方乙字湯エキス顆粒 1.875g×10包
いぼ痔や切れ痔、軽度の脱肛があるときに用いられる漢方薬です。便秘傾向で便がかたく、排便時に痛みのある方に適しています。漢方医学では、下半身に熱が生じると便秘になりやすく、便秘により肛門付近の血流が悪くなると、痔の原因になると考えます。乙字湯は熱を冷まし、のめぐりを改善することで、便通をととのえ、腫れや出血、痛みなど痔による症状を改善します。