花王 ビオレUV アクアリッチ アクアプロテクトミスト つけかえ用 60ml


こうした普及は一朝一夕でなったわけではない。例えば日焼け止めをビオレから発売したのは01年だが、当時は洗浄料などがブランドの主力だったので、大きく花を開くのに約10年かかっている。ただし高鍋自身は、当初から売れる予兆を感じていた。90年代後半は女子高生の“ガングロ”が流行したが、2000年ごろから母親に「あとでシミが出るから日焼けはダメ」と注意される女子が増えた。母子健康手帳から子供の日光浴を勧める内容の文言が消えたのも、その頃だ。高鍋は日焼け止めが日常に溶け込む日が来るのを信じて、商品の改良を重ねた。


ビオレの成功パターンの多くが、このように時代の潮流と消費者の変化を見極めたうえで、視点を変えて新たな提案をする“ちょいずらし”戦術によるといえるだろう。しかも、“ちょいずらし”の幅を可能な限り細分化し、潜在需要にきめ細かく応えることで、「国民的ブランド」と形容できるほどにまで成長を遂げた。24年秋時点で、日焼け止め1つ取っても約10種、洗顔料も30種を超える。「例えば日焼け止めならば、使用場面や機能によって求められるものが違います。様々な悩み事に応えることで、新市場を切り開いてきました」(高鍋氏)と自負する。

数多くの商品を展開するビオレの中でも、高鍋の思い入れが強いカテゴリーはシート製品と日焼け止めだ。前者は2019年に「防臭汗拭きシートで一番売れたブランド」としてギネス世界記録にも認定されるほどで、今やビオレの“顔”として存在感を発揮する。また日焼け止めは10年代からブランドの成長ドライバー役を果たしてきた。最近も23年には手軽に日焼け止めを付け直せる「ビオレUVアクアリッチ アクアプロテクトミスト(瞬感ミストUV)」、24年には肌の快適感が持続する「ビオレZero シート」と、この2領域からヒット商品が生まれている。

花王 ビオレUV アクアリッチアクアハイライトローション 70ml