「クラシエ」漢方桂枝加竜骨牡蛎湯エキス顆粒 45包 [第2類医薬品]


医療用とされている桂枝加竜骨牡蛎湯としては「ツムラ桂枝加竜骨牡蛎湯エキス顆粒(医療用)」が有名です。1日薬価は103.50円で1包(2.5g)あたり34.5円です。1日3包で30日分処方された場合、3割負担の患者さまでは931.5円の薬剤費となります。(薬剤費のみの計算です)


神経が過敏になることで起こるイライラや不眠に用いられる漢方薬です。疲れやすく、些細なことが気になって落ち着かない方、よく怖い夢を見る方に適しています。漢方医学には生命エネルギーを意味するという概念があります。神経が過敏になるとがめぐらず、イライラや不眠の症状が現れます。桂枝加竜骨牡蠣湯は、神経の高ぶりを鎮め、不安を取り除いて気力をつけ、不安定な精神を落ち着かせます。

虚弱で疲労しやすく倦怠感のある方で神経衰弱の症候が見られるケースに使用される漢方薬です。その他にも性的神経衰弱にも使用されます。「気」を全身に巡らせながら温め、病気に対する防御能力を高める桂枝湯に神経を安らかにする生薬である竜骨と牡蛎で構成されています。
桂枝湯に竜骨と牡蛎の二味の生薬を加味しており、処方名はこれを簡略化して付けられています。出典は中国・後漢時代の金匱要略(キンキヨウリャク)です。

本剤は、漢方の古典「金匱要略」に収載されている薬方「桂枝加竜骨牡蛎湯」を服用しやすい

●「桂枝加竜骨牡蛎湯」は,漢方の古典といわれる中国の医書「金匱要略」に収載されている薬方です。ふだん手のひらがじっとり湿っている神経質タイプで,手足がだるくて疲れやすい,頭がのぼせ,眠れず胸や腹部の動悸を自分で感じる,気分が憂うつで物忘れしやすく,さ細なことにも興奮しやすい症状のある場合に用いられています。
●体力中等度以下で疲れやすく,興奮しやすいものの神経質,不眠症,小児夜泣き,夜尿症,眼精疲労に効果があります。

桂枝加竜骨牡蛎湯のまとめ
●ヤセ型で心気症、神経症傾向が強い
●神経過敏や精神不安、動悸がある
●疲れやすく、寝汗や手足の冷えがある
●腹部を按圧したときの反発力は弱く、腹部大動脈の拍動がよく触れる

緊張しやすい人向けの漢方薬
柴胡加竜骨牡蛎湯
竜骨と牡蛎を含む。便秘の傾向があり、普通かややがっちりした体型のことが多い。
柴胡桂枝乾姜湯 :
職場では、てきぱき仕事をこなして元気に見えるが、家に帰るとグッタリするタイプ。足は冷えるが顔は少しのぼせて唇が乾燥することが多い。

桂枝加竜骨牡蛎湯は、桂枝湯に竜骨と牡蛎が加わった漢方薬です。竜骨は哺乳類の化石、牡蛎はカキの殻です。山と海のカルシウムがプラスされています。竜骨と牡蛎の組み合わせは、驚きやすい、オドオドビクビクしている、緊張しやすい場合に適応になります。また何となく疲れるという方で嫌な夢や怖い夢を見ると言う患者さんにも良いと思います。
若者だけでなく、ストレスを受けやすい世代や高齢の方でも年齢を問わずお試しください。

Mさんは女子高生です。中学のときは不登校でした。14歳のときに息苦しくなり、動悸がしたため循環器内科を受診しましたが異常はなく、自律神経失調症と診断され当科を紹介されました。月経痛に対して当帰芍薬散と緊張しやすい思春期の子どもに頻用される四逆散エキスを服用して高校からは通学できていました。前主治医の転勤に伴い4月から私が担当しました。7月の診察で、夜なかなか寝付けない、寝る前に色々と考える、明日は学校があるなと考えて緊張する、以前嫌だったことを思い出す、嫌な夢を見るとのことでした。腹部の診察ではくすぐったがりですが、腹部大動脈の拍動を心窩部からお臍の上までよく触れました。漢方では腹部大動脈の拍動をよく触れる人は精神的に過敏で不安定な状態にあると考えます。そこで過敏な精神状態を鎮める枝加竜骨牡蛎湯エキスを処方しました。2週間後、「すごくよく眠れるようになった、薬が効いていて寝付きがよくなって考え事をする暇がない。」と笑顔で話してくれました。その後は試験期間中などに嫌な夢を見ることがたまにありましたが、経過は順調です。10月には学校の老人施設研修、11月には海外の修学旅行にも楽しく参加することが出来ました。そして1月には嫌な夢も見ないと話しました。