美しさ、健やかさはもちろん、生命そのものに必要な成分、それが「コラーゲン」


また、コラーゲンというと「肌」のイメージが強いかと思いますが、それだけではなく、骨・目・歯茎・腱・関節・血管など、体内のさまざまな場所に存在しています。


コラーゲンは、「タンパク質」の一種です。タンパク質は、炭水化物・脂質とともに三大栄養素と呼ばれる、体にとって重要な成分。そして、人間の身体をつくっているタンパク質のうち、約30%がコラーゲンとされています。平均的な日本人女性(体重53kg)の場合、体内のコラーゲン量は約3kg。500mlのペットボトルに換算すると、実に約6本分にものぼります。

1991年、資生堂入社。医薬品研究所に配属され、ホルモン剤、抗炎症薬などの開発研究に従事する。2004年、食品研究室へ異動。美容健康サプリメント、特定保健用食品開発を担当。現在は、アドバンストリサーチ ヘルスケア開発グループにおいて、マネージャーとして在籍中。

「コラーゲン」は私たちの美しさや健やかさにどのような恩恵を与えてくれるのでしょうか?

コラーゲンが減少すると、肌のハリが低下してしまい、シワやたるみができやすくなってしまいます。

そこで今回は、資生堂グローバルイノベーションセンターでコラーゲンに関する研究・開発に携わっている、資生堂の内山太郎研究員に、女性たちが抱きがちな「コラーゲンに対する疑問や誤解」について話を聞きました。

医学生は、まず基礎医学を学びます。そして基礎医学のひとつである「生化学」にてコラーゲンの化学的性質や生体内での働きや代謝を学びます。

コラーゲンに興味・関心を寄せる女性は多い一方で、その知識に自信を持っている人は極めて少ないことがわかります。


このなかで美肌効果が最も高いとされているのは、トリペプチドコラーゲンです。

⇒コラーゲンは、食事から摂取すると他のたんぱく質と同様に体内でアミノ酸などの低分子に分解されるため、効率的に摂取されるとは言えないので「×(ウソ)」です。正解を選んだ方も多くいましたが、約5人に1人(21%)は誤解を抱いているようです。

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その答えを導き出す一つの考え方として、それぞれの立場からの目線というものがあります。この出発点が違うと同じコラーゲンでも180度異なったものに見えるのです。

今回は、コラーゲンで美肌を手に入れる方法を解説しましたが、いかがでしたか。

では一体、コラーゲンをサプリメントで経口摂取したり、コラーゲン配合の化粧品を使うことによって美容目的で期待するコラーゲンの効果を得られるのか、それともやっぱり無駄なのか、どちらなのでしょうか。

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コラーゲンは美肌効果があると世間に認識されていますし、コラーゲンペプチドのように肌への影響の研究も進んでいます。しかし、経口摂取されたコラーゲンは、アミノ酸へと分解され、体内で必要な臓器で使われるので、コラーゲンとして直接肌への効果は期待できないという考えもまた事実です。

◆鶏皮、豚足、フカヒレ…食べ物でコラーゲンを補おうとする女性たち

肌のコラーゲン量は、「加齢」に伴い年々減少してしまいます。これは、年をとることにより体内で新しくコラーゲンをつくる能力が減ってしまうためです。女性の皮膚単位面積あたりのコラーゲン量を測定したデータをみると、20歳から徐々にコラーゲンの減少がはじまっていることがわかります。

コラーゲンは肌の弾力を担当している美肌にとって欠かせない成分です。

それでは、女性たちはコラーゲンに対してどの程度正しい知識を持ち合わせているのでしょうか。次の項目について、「〇:ホントだと思う」か、「×:ウソだと思う」かを選んでいただいたところ、次のような結果になりました。

以前は「コラーゲンを食べても体内のコラーゲン増加には効果がない」

タンパク質(アミノ酸が60個以上結合)を摂取すると、胃や腸で消化酵素により分解されペプチドが生成されます。その後、分解され最終的に一つの分子になったのがアミノ酸です。コラーゲンよりも小さく、アミノ酸よりも大きい分子構造を持つペプチドが、シワや肌のハリを改善させると美容業界でトレンドとなっています。

コラーゲン鍋などの食事や、ゼラチンが主成分となるコラーゲンペプチドなどの機能性食品を摂れば、美肌につながると考えている方も多いようです。

中でも、「コラーゲン入り・コラーゲン豊富と書かれた食品・飲料を口にしたことがある」と答えた女性は全体の71%にのぼっており、食べ物や飲み物でコラーゲンを補いたいと考える女性は少なくないようです。なお、「コラーゲンが豊富に含まれているイメージがある食材」としては、「鶏皮」(61%)、「豚足」(60%)、「フカヒレ」(57%)、「スッポン」(56%)、「鶏の手羽先」(36%)などが上位となりました。

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さらに、「あなたはコラーゲンに興味・関心がありますか?」と聞くと、84%が「興味がある」と回答。また、約3人に1人(30%)の女性が「普段の生活で、意識的にコラーゲンをとったり、コラーゲン入りの商品を使ったりしている」と答えたほか、「あまりとってはいないが、とりたい・使いたいと思っている」人も55%と半数を超えました。合計すると、約9割が普段の生活でコラーゲンを積極的にとり入れたい意向を持っていることになります。

第3回 コラーゲンたっぷりの食材で美肌づくり | 全薬グループ

「大豆ペプチド」や「コラーゲンペプチド」と記載された食品パッケージを見かけたことがある方も多いと思います。

コラーゲンをシワやたるみなどが気になる部分に直接注入することで、肌の内側からシワなどで凹んでしまった肌を持ち上げて症状を改善します。

また、「紫外線」は肌のコラーゲン分解を促進する要因の1つになっているため、日常的なケアが必要です。

低分子コラーゲンを経口摂取することによる効果の検証|新素材開発

また、「コラーゲンが美肌に欠かせない成分であることを知っていましたか?」という質問でも、83%が「知っていた」と答えており、コラーゲンが美容において重要な成分であることは、ほとんどの女性が知っている事実と言えそうです。

また、コラーゲンを効率よく摂取できる商品を選ぶポイントについてもご案内いたします。 ハリと弾力がある肌イメージ

まず、女性たちに美容関連の成分を選択肢として提示し、「次のうち、あなたが美容によいと思う成分を、全てお選びください」と質問したところ、8割(80%)の女性が「コラーゲン」と回答。「ヒアルロン酸」(79%)、「ビタミンC」(71%)などを上回り、最も多い結果となりました。

マッサージピール(コラーゲンピール) | 品川美容外科【公式】

これまで、コラーゲンは食べてもアミノ酸に分解されて小腸で吸収され、必要な臓器へと運ばれて利用されるので肌へのコラーゲン効果は期待できない、と考えられていました。しかし、コラーゲンを経口摂取すると、アミノ酸としてだけでなく、PO(Pro-Hyp)、OG(Hyp-Gly)というジペプチドの形でも吸収され、そのジペプチドには皮膚の細胞に様々な効果を示すという最近の研究があります。